当サイトの運営方針、および著者情報をここに明記します。
サイトの概要
『ドストエフスキーの世界』は、文芸ネット『Novella』の姉妹サイトです。
「長い」「難解」「まわりくどい」で知られるドストエフスキーの作品について、『カラマーゾフの兄弟』と『罪と罰』をメインに解説する文芸コラムです。
「専門家の評論はとっつきにくい」「サルでも分かる系は浅すぎて面白くない」という中級者を対象に、作品の見どころや創作の背景を紹介しています。またドストエフスキーの読解に欠かせないキリスト教と聖書のエピソードも併記しています。
『カラマーゾフの兄弟』に関しては、名訳と誉れ高い江川卓の訳文(後記を参照)をベースに作品の見どころや名言を解説。江川氏による注解も掲載しています。
特に『カラマーゾフの兄弟』は、意を決して読み始めたものの、途中で訳が分からなくなって、投げだしてしまう方も少なくないと思います。私も原卓也訳で躓きました。そんな方でも、江川訳で読めば、一週間で読破できると思います。訳文のせいで投げ出すのは勿体ない話です。
当サイトでは、長編に不馴れな方でも親しんでいただけるよう、一章ごとにあらすじを設け、名言や注解を紹介しています。改めてドストエフスキーに興味をもっていただけたら幸いです。
文芸コラムにおいては、ウクライナ侵攻や現ロシア政権のこともテーマに取り上げていますが、現行のロシア政府や軍事侵攻を賛美する意図は全くありません。一人の文芸愛好家として、またポーランド在住者として、ドストエフスキーの作品を読み解くものです。人間の罪業とキリスト教的赦しについて考察するきっかけにして頂ければ幸いです。
管理人のプロフィール
石田朋子(MOKO)
作家、文芸愛好家。SFと文芸が融合した新感覚の小説を手掛けています。看護学校卒業後、医療機関に勤務。2002年に東欧に移住。
作品が名刺代わりです。 Amazon著者ページはこちら。
引用・参考文献
当サイトで利用している引用・参考文献の一覧です。
一覧にない文献は記事中に明記しています。
- 江川卓『カラマーゾフの兄弟』(1979年)
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集英社『世界文学全集』の第45回・第46回配本として刊行。現在、絶版になっています。
詳しくは『カラマーゾフの兄弟』江川卓訳をお探しの方へ(原卓也訳との比較あり)をご参照下さい。
復刊リクエストはこちらです。復刊ドットコム 投票ページ - 謎とき『カラマーゾフの兄弟』 (新潮選書) 江川卓
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ロシア文学者、江川卓の文芸コラム。日本人には馴染みのないロシア正教や近代詩、ロシア語文法をベースに、作中に登場する人名やエピソードを読み解く文芸コラム。必読の書。Amazon商品ページ。
- 原卓也『カラマーゾフの兄弟』(新潮文庫)
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現代では一番入手しやすく、原訳から始める読者も少なくないと思います。しかしながら、あまりに文学的で、私はついてゆけず、挫折。江川訳に救われた一人です。Amazon商品ページ
- ドストエフスキー(岩波新書 評伝選)
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江川氏によるドストエフスキー解説。デビュー作『貧しき人々』から『カラマーゾフの兄弟』まで、その生涯と創作背景について語る文芸コラム。 Amazon商品ページ
- 罪と罰 (角川文庫) 米川正夫
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私が最初に読んだ訳本です。近年、カバーもリニューアルされて、Kindle版もリリースされました。
詳しくは『米川正夫・訳で読み解く ドストエフスキー『罪と罰』 の名言と見どころ』
昭和の頃、新潮文庫として刊行されていたものです。Amazon商品ページ - 謎とき『罪と罰』 (新潮選書)
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江川卓の『謎とき シリーズ』のロングセラー。ラスコーリニコフの名前の由来や、章立てにまつわる数字の謎など、全編に仕掛けられたキリスト教の暗号を読み解く文芸コラム。未読の方にもおすすめの入門編。
Amazon商品ページ - 聖書 新共同訳 新約聖書 Kindle版
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とても読みやすい現代的な新共同訳。キリスト教の聖句の引用におすすめ。Amazon商品ページ
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