文芸コラム– tag –
-
【40-6】 ゾシマ長老の死 ~床(пол)と大地(земле)に関する考察 ~翻訳は分かりやすければそれでいいのか
ゾシマ長老が死の直前、「静かに床にすべりおり、ぞの場にひざまずき、顔を地にすりつけるようにしながら、両手をひろげ、歓喜に酔いしれたような様子で、祈りながら大地に口づけた」という描写に関する考察と新訳ブームの是非について。 -
罪の意識と良心の罰はいかに育まれるか ~新興宗教団体の犯罪から考察
学生時代、繁華街から帰ってきた同級生が「駅前で面白いものを配ってたよ」と一冊のパンフレットを見せてくれました。 ページを開いてみると、 「君には人生の目的があ... -
罪の告白と改悛、愛と赦し ~神の視点を求めて
『キリスト教を理解することは神の愛を実践すること ~「赦す」「手放す」「委ねる」』にも書いていますが、『罪と罰』『カラマーゾフの兄弟』に限って言えば、キリス... -
キリスト教を理解することは神の愛を実践すること ~「赦す」「手放す」「委ねる」
キリスト教の本をたくさん読んだらといって、必ずしも、その心髄を理解できるとは限りません。知識は「知識」であって、「体験」ではないからです。 特にドストエフスキ... -
【34-3】 『大審問官』 イエスの沈黙の意味 ~アリョーシャとイワンの別れ
料亭≪みやこ≫で「神はあるのか、ないのか」について語り合った後、イワンはアリョーシャに別れを告げて旅に出ようとする。イワンの胸の内を知ったアリョーシャは否定の気持ちと愛が両立するわけがないと案じ、自分の居場所はないと感じるイワンに愛情を込めてキスをする。 -
ドストエフスキーが教えてくれること
世の中には、ドストエフスキーについてドヤ顔で語る読者クラスタが一定数存在します。 「自分はドストエフスキーの全作品を読破した」 「自分はロシア文学に詳しい」 な...
1