貴族令嬢 カチェリーナ・イワーノヴナ– キャラクター紹介 –

気位の高い貴族令嬢。父(大隊長中佐)の公金使い込みを救済するため、身売りを覚悟でドミートリイの下宿に赴くが、ドミートリイが無条件で無記名債権を渡してくれたことから彼の男らしさに惹かれ、婚約する。だが、ドミートリイはグルーシェンカに心を移し、カチェリーナの愛憎もひとしおである。一方、知的なイワンに心惹かれ、秘かに愛し合うが、カチェリーナは意地でもドミートリイと婚約解消したくない。激しい葛藤の末、最後にはドミートリイを破滅に追い込む。
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【27】カチェリーナとうわずりの愛 ~気位の高い女とイワンの別れ
ホフラコワ夫人の屋敷で、カチェリーナとイワンが互いの気持ちをぶつけ合う。カチェリーナは心の底ではイワンを愛しているのに、義務と名誉の気持ちからドミートリイと結婚すると言い張る。真実の愛よりも自分の面子を優先するカチェリーナに愛想が尽きたイワンは「モスクワに行く」と別れを告げる。カチェリーナとイワン、それぞれの愛が垣間見える名場面。 -
【22-1】カチェリーナの自己愛とドミートリイの訣別 ~女の意地は悪魔より強い
カチェリーナはグルーシェンカの手の甲にキスしたが、グルーシェンカはキスを返さなかった事を、アリョーシャから伝え聞いたドミートリイは大笑いし、彼女は自分の夢想に惚れこんでいるのだと断言する。カチェリーナという女性の本質とドミートリイの決意が描かれる重要な場面。 -
【21】 二人の女の愛と意地 ~プライドは愛より強し? 令嬢カチェリーナ
アリョーシャはドミートリイの愛のメッセンジャーとしてカチェリーナの邸宅を訪れ、ドミートリイの謝罪を伝えるが、カチェリーナは愛の終わりを認めようとしない。彼女は事前にグルーシェンカと話し合い、「ドミートリイとの結婚はない」という約束を取り付けていたのだ。しかしグルーシェンカは突然態度を翻す。 -
【17】ドミートリイの告白 ~3000ルーブリをめぐるカチェリーナの愛憎とフョードルの金銭問題
フョードル殺しの発端となる3000ルーブリの使い込みと、カチェリーナ&グルーシェンカをめぐる色恋について箇条書きで解説。この経緯が理解できないと物語全体を見失うので頑張りましょう。随所に差し込まれるギリシャ詩などの意味を江川卓の注釈を元に解説。
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