ラキーチン(ミーシャ)– キャラクター紹介 –
アリョーシャと同年代の野心的な青年。神学校出身だが、出自にコンプレックスを抱いている。カラマーゾフ家の事件に関心を寄せ、文筆によって出世の糸口を掴もうとするが、公判でグルーシェンカに出自をばらされ、大恥をかく。
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【43】 一本のねぎと『蜘蛛の糸』 一筋の救いも利己心で切れる
ゾシマ長老の死後、奇跡が起きないどころか、フェラポント神父らに貶められたことで、アリョーシャは大きなショックを受けます。 そこにタイミングよくラキーチンが現わ... -
【42】 悪魔は心の隙間に忍び寄る ~ラキーチンの妬みと誘惑
ゾシマ長老の遺体が腐り、批判的な神父らから貶められたことで、アリョーシャはショックを受ける。そこにラキーチンがやって来て、堕落的な飲食をすすめ、グルーシェンカの住まいに連れて行こうとする。アリョーシャの信仰が揺らぐ節目となるパート。 -
【41】 フェラポント神父とロシア民の未来 ~『腐臭』は何を意味するのか
ゾシマ長老の遺体から腐臭が漂うと、奇跡を期待していた人々は失望し、誹謗中傷を始める。そこにフェラポント神父がやって来て「悪霊退散」とわめき、一部は感化されて「この人こそ聖人だ」と付き従う。アリョーシャもまた激しく動揺するがパイーシイ神父は彼が戻ってくることを信じる。腐臭に込められた意味と合わせて。 -
【13-2】 ラキーチンは裏切り者のユダ? 嫉妬と野心が結びつく時
ラキーチンの野心とカラマーゾフ一族に対する屈折した感情が見え隠れするスリリングな場面。アリョーシャの秘めた好色と生きる意欲の源泉に関する江川卓の解説を交えながら、幻の後編に描かれたかもしれない皇帝暗殺計画について解説。
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